無題

ゆる〜い記事です

『夜が私を待っている』

演出:河原雅彦

作:エムリン・ウィリアムズ

出演:入江甚儀秋元才加前田美波里

 

ソワレにて、観劇して来ました。初めての紀伊国屋サザンシアター。迷った。そして、7階連絡通路怖かった(高所恐怖症)ので、真ん中ガンダッシュ。完全に怪しい人だったが、怖さには変えられない。帰りは下を向き顔を押さえてど真ん中をスタスタ…。怖かった。

 

さて、本題。

元々観劇する予定はなく、存在すら知らなかった(申し訳ない)。出会いは10月の間日々通っている『鱈々』初日で頂いたパンフレット。お家に帰ってパンフレットをパラパラしていた時に、ふと目にとまった"心理サスペンス"の文字。舞台でサスペンス?凄いな、誰が出てるんだ?と、調べると前田美波里さまとAKBだった秋元才加ちゃん。ええええ行く行く行く!と気づけばU-25が使えたので躊躇いもなくポチり。バイトのお休みもちゃっかり頂いた。

 

≪1幕≫

当日引き換えに関わらず、3列目のセンターで観ることができ、ブラムソン夫人(前田美波里)の近くだった。最初は車椅子で登場し、マッサージをされ、オリヴィア(秋元才加)に本を読んでもらっているシーン。

美波里さんの低くドスの聞いたハスキーな声と、才加ちゃんの高く透き通るような声が対比していてとても良かった。綺麗なやり取り。

 

秋元才加ちゃんの演技を生で見たのは初めてだったが、舞台向きな演技だと感心した。歌って踊ってる姿しか見たことがなかったから、驚いた。もっとみたい。

 

ブラムソン夫人が気難しく、時々オリヴィアにプロポーズをするローリー(岡部たかし)が通ってくる以外はとても穏やかでつまらないお家、といった雰囲気からどのようにサスペンスが始まるのかワクワクしながらあっという間に物語の世界へ。

 

ある日、屋敷の近くで行方不明者の目撃情報があったとベルサイズ警部(久ヶ沢徹)が訪ねて来る。そして同じ頃、メイドのドーラ(白勢未生)に子供ができ、父親だと連れてきたウェーターのダン(入江甚儀)。

オリヴィアはダンに、ブラムソン夫人に気に入られるのは難しい、と言うが、ダンは人を引き付け、ブラムソン夫人にも気に入られ、雇われることになる。

 

このダン、入江くんが凄い。ひとつシーンが終わると顔を変える。どんどん表情が変わっていく。

入江くんは存じ上げなかったのだが、ピンクとグレーに出ていたらしい。見てたんだけどな、気づかなかった。

 

1幕は、花壇に死体が埋められていた、というシーンで終わる。鐘が鳴り、暗くなり、幕間。最後にダンがスッと後ろを向いた。

 

《2幕》

1幕2幕分けなくてもよかった。そんなに流暢に文字を綴れる語彙力はなかった。

2幕の始まりは死体が見つかってから2週間ほど。もうすっかりブラムソン夫人のお気に入りになったダンは、この伊江のお金の在処も知っている。 オリヴィアはそれが演技だと、彼は犯人だと疑いの目を向けた。新聞記者が出入りをしたり、つまらなく退屈だった家にちょっとした刺激が加えられた感覚を感じた。

 

ここまで書いて何が言いたいのか、感想がまとまらないままお家について寝てしまったので、思い出せることと、心に残っていることだけを。

 

犯人に感情移入し、必死に頭を働かせた。尋問をされているとき、ん?と引っ掛かる点が何度か。あぁ、楽しかった。

気が抜けない舞台だった。人間の心理って怖い。最後に殺されてしまった彼女はとても安らかに、すごく幸せそうに殺されたような気がした。彼の計らいかな、どうなのだろう。オリヴィアはダンに惹かれていったが、きっと、彼が好きなのだと思う。自分とは正反対な彼を。私は、オリヴィアも殺人を起こしてしまうのではないか、と思っていたが違ったみたい。

何が真実で何が嘘なのか、わからなくなるダンの演技は引き込まれる感覚が周りと違った。寂しく、儚い。時々真実がチラリとするが、またすぐに嘘を重ね自分を隠す。うーん、ズブズブと感情移入してしまった。

 

あ、舞台最後のキスあれはずるい。何あれ、されたい。悲鳴あげるとこだった(気分は犯人だったから、されるのとはちょっと違うけど思わず叫びそうになった)。

 

そして、最後にどうでもいい事を。入江くんがちょいちょいふっか(深澤辰哉)に見えて私の頭は何時でもジャニーズかよ、と悲しくなった。

 

感想はまとまらないが、自分で後から読み返して、思い出せるぐらいにはまとまったかな!おっけ!他人に読ませるような文章にはなりませんでしたが、読まれた方がいるのならば、お付き合いありがとうございました。